鍼灸師わたるの 航海日誌

豪華客船に鍼灸師として乗船している 遠藤 渉です。 文化や言葉の壁にぶつかりながら健闘する日々を綴っていきます。

鍼灸師わたるの 航海日誌

どーも わたる治療院のわたるです。

豪華客船に鍼灸師として乗船し、言葉や文化の壁にぶつかりながら 毎日健闘しています。

先日 かなり重症な方が治療を受けにきました。

32歳 男性 線維筋痛症、両手の痺れ、関節炎、首、腰のヘルニア、そして2年前に喉頭癌の手術を受けたそうです。

カルテに痛みの度合い(ペインスケールと言います)を0-10で書くのですが、「常に8」と言っていました。

想像できません。

どこかの痛みが和らぐと 代わりに違う場所が痛くなるというのを繰り返すので、痛みがなくなることがないそうです。

12年間も。

線維筋痛症は長いあいだ痛みを抱えた人の感覚が過敏になり 発症すると言われています。

痛みを減らし 脳からの痛みのサインをブロックし続けることで、過敏になった感覚が元に戻るので、治療には 時間がかかります。

なので、「1回の治療で判断しないで、毎日受けに来て。」「必ず効果は出るから」と話し「様子を見てみる」と言って帰ったんですが、結局1回受けて 翌日は来ませんでした。

長く患った症状は 治すのにも時間がかかります。

でも、効果は必ず出ますので 皆さんも 1回で諦めることなく 治療を継続して下さい。

船を降りた後 お会いできるのを楽しみにしています。